薄毛治療のために病院に通った会社員の体験談

髪が多いときは朝起きたのときの寝ぐせに悩まされましたが、髪が少なくなると今度は薄毛対策に悩まされました。薄毛になってから若かりしころに寝ぐせで悩んでいたことが、“贅沢な悩み”であったことを私は実感しました。

今回は医学の進歩を信じて薄毛治療を受けた私の体験談を紹介します。ちなみに私は建設会社に勤務する42歳の男性会社員です。

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現場作業でヘルメットをかぶり続けていたことが頭皮に悪影響だった…

まずは薄毛になるまでの過程を紹介します。30歳になったころに職場の同僚から「最近、髪が薄くなってきたんじゃない?」と言われることが多くなりました。シャンプーしたあとの抜け毛はあまり気にならなかったので、同僚は単に私のことをイジッているのだろうと思っていました。

しかしある日、妻が「あなたの髪が薄くなってきているみたいだから、わかめをいっぱい食べないとね」と言って、大盛りのわかめサラダを食卓に出してきたのです。

この妻のひと言で、同僚の発言は単なるイジりではなかったことを実感しました。

私は建設現場の作業が主な業務であるため、ヘルメットをかぶっている時間が長いです。猛暑日でもヘルメットをかぶって仕事をしなければなりません。次第に私はヘルメットで頭皮が蒸れることよりも、頭皮を紫外線にさらすことのほうが髪にとって悪影響だと思うようになり、屋外での休憩中はヘルメットをかぶったままお弁当を食べるようになりました。

いま思い返すと、このヘルメットを長時間かぶり続けていたことが薄毛の原因になったのだと思います。そして38歳になり小学校に通う娘の運動会に参加する前日に、娘から「明日の運動会ではずっと帽子をかぶっていてほしい」と言われてしまいました。

娘は薄毛の父親を友達に見られることに対して、恥ずかしさを感じていたのです。この娘のひと言で、私は病院で薄毛治療を受けることを決心しました。

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事前カウンセリングで安心できたので、そのまま初診を受けた

近所に男性型脱毛症を専門とする病院があったので、事前カウンセリングを申し込みました。この料金は無料です。事前カウンセリングでは、まず私が薄毛に関する症状や悩みを話し、そのあとで医者からそもそも薄毛治療とは何であり、どれくらいの治療費がかかりどんなことに注意しなければならないか、ということについての説明がありました。

治療内容についても治療費についても問題はなかったので、そのまま初診を受けるという流れになりました。初診では医者がマイクロスコープを使って頭皮の状態を分析します。またさまざまな角度からの頭部の写真撮影も実施されました。

この写真撮影は定期的に実施することで医者が治療の成果を検証できるだけでなく、患者側も薄毛が改善していく様子を客観的に認識できるという効果もあるそうです。そのあと血圧の測定と血液の検査が行われ、初診は終了しました。

血液検査の結果からは患者の健康状態だけでなく、治療薬が体に及ぼすおおまかな影響もわかるそうです。さらに2週間分の飲み薬が処方されたため、2週間後に次回の通院予約をしました。

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2度目の受診からは注射による治療も加えられた

2回目の通院では注射を使った治療も行われました。これは注射器で直接的に頭皮へ発毛成分を浸透させる治療方法です。硬い頭皮に麻酔なしで注射器を刺すことに対して、最初はものすごく痛そうなイメージがありましたが、実際にやってみるとあまり痛くありませんでした。

おそらく注射をする医者のスキルが高いのでしょう。ハッキリ言って、インフルエンザの予防接種のほうが痛いです。そして私の薄毛治療は、飲み薬と頭皮への注射が二本柱となりました。薄毛治療を病院で受けるとなると、大げさな印象を抱きがちですが、実際に行われる治療はとてもシンプルなのです。

シンプルなので、私は苦痛を感じることなく通院を重ねることができました。

治療を受け始めて1か月後に抜け毛が増えるのは正常な症状

二本柱の治療を積み重ねてだいたい1か月が経過したころに、一時的に抜け毛が増えることがありました。この抜け毛は事前に説明を受けていたのですが、ヘアサイクルが正常に戻ろうとしているからこそ見られる症状なのだそうです。

医者の話によると、新しい髪の毛が生え始めることによって、弱っている髪が毛穴から押し出され、どうしても抜け毛が増えてしまうとのことです。治療から1か月後に抜け毛が増えたことで、あとは新しくて太い髪が生えてくることを私は確信しました。

その他に医者からは、飲み薬の副作用に関する確認もありました。薄毛治療の飲み薬を服用することで、アレルギー症状が出る患者もいるそうです。「アレルギー症状が出た場合は、その原因となっている成分を突き止めて、その成分を排除した薬を改めて処方します」と事前に言われていましたが、私の場合は大丈夫でした。

そして3か月後には発毛効果を実感できるようになったのです。早い人では2か月後に効果があらわれるケースもあるそうです。

通院6か月で周囲の人からも治療効果に気づいてもらえるようになった

職場の同僚には薄毛になっても病院に通う勇気がなく、ネットで海外の育毛剤を購入して頭皮に塗ってみたら体にじんましんができたという人がいます。また育毛効果があるといわれている高額のシャンプーを使い続け、シャンプー代の総額が20万円に達したという同僚もいます。

私は近所に専門の病院があったおかげで、何のためらいもなく薄毛治療を受けるという選択肢を選ぶことができました。医者からは食生活や睡眠に関するアドバイスももらえるため、薄毛治療を通じて体全体が健康になっているような気がします。

あのとき“自分で市販の育毛剤やシャンプーを買う”という選択肢を選んでいたら今はどうなっていたかわかりません。そして初診を受けた日から6か月が経過し、周囲から「髪が増えたね」と言われる機会が多くなりました。

それでも定期的に通院し、飲み薬を処方してもらっています。ここでやめてしまうと、これまでの効果が薄れてしまう可能性があるからです。健康保険が使えないためコスト面で負担を感じることはありますが、ヘアアレンジができるくらいフサフサになるまで通院を続けようと思っています。

発毛で精神面や家族関係が良好になっています!

薄毛が進行していた時期の私は常に劣等感を感じて生活していました。もし薄毛を隠すためにカツラにしていたら、いつかバレるのではないかとビクビクしながら生活していたでしょう。しかし薄毛治療を受けて発毛効果が得られたことで、私は日に日に自信を取り戻しています。

そして妻や娘との関係も良好になっています。髪の毛は体の一部分ですが、その有無がもたらす影響は絶大であることを実感しています。